【4月10日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー第1戦、第85回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2021)は9日、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club、パー72)で2日目が行われ、韓国のキム・シウ(Si Woo Kim)は15番でいら立ちを募らせパターをへし折る場面がありながらも、首位と3打差の通算4アンダーで6位タイにつけた。

 2017年のプレーヤーズ選手権(The Players Championship 2017)で優勝しているキムは、上がりの4ホールではパターの代わりに3番ウッドを使用し、パーセーブに成功。これまでパターを使用できなくしたことは一度もなかったというが、代用したウッドを使いこなし、グリーンジャケット争いに踏みとどまった。

 パターを折った理由について、「ただのフラストレーションだ」と説明し、「14番と15番のチップ(ショット)のせいだ。そのつもりはなかったが折れてしまった」と話したキムは、「(パットの)距離が3フィート(約0.9メートル)、4フィート(約1.2メートル)、5フィート(約1.5メートル)だったのでラッキーだった。最後の数ホールはバーディーパットだったから、決めるのにプレッシャーは全くなかった」と振り返り、「とにかく幸運に恵まれた」と付け加えた。

 また、パターの代わりとしてサンドウエッジを使わなかったことについては、「サンドウエッジの方が難しい。特に球足が速いこのグリーンでは、スピンをかけにくい」と語った。

 この日は最終的に3アンダー「69」でフィニッシュし、首位ジャスティン・ローズ(Justin Rose、イングランド)とは3打差となった。「光栄だし自分を誇りに思う」とリーダーボードに自分の名前が並んでいることを喜んだキムは、「日曜日(11日)も、(自分が)そこにいることを願っている」とコメントした。(c)AFP