【4月9日 AFP】スリランカ・コロンボ(Colombo)警察は8日、「ミセス・スリランカ(Mrs Sri Lanka)」コンテストの授賞式で優勝者から王冠を奪ったとして、前回優勝者で現「ミセス・ワールド(Mrs World)」のキャロライン・ジュリー(Caroline Jurie)容疑者を暴行の疑いで逮捕した。

 ジュリー容疑者は4日、コロンボのネルン・ポクナ(Nelum Pokuna)劇場で開催されたミセス・スリランカの授賞式で、プシュピカ・デシルバ(Pushpika de Silva)さんの優勝が決まった直後、デシルバさんから王冠を無理やり外した。デシルバさんはその後、病院で手当てを受けた。

 会場に大勢がいた他、授賞式の様子はソーシャルメディアで生中継されていた。

 警察幹部は、ジュリー容疑者と協力したチュラ・マナメンドラ(Chula Manamendra)容疑者を暴行およびネルン・ポクナ劇場に損害を与えた疑いで逮捕したと述べた。

 デシルバさんは8日、コロンボの警察署前で記者団に対し、ジュリー容疑者が公に謝罪すれば告訴を取り下げるつもりだったが、同容疑者は謝罪を拒否したと語った。

 デシルバさんはジュリー容疑者のことを「許すことはできるが、忘れない」と強調した。

 警察によると、ジュリー容疑者とマナメンドラ容疑者は8日に保釈された。公判は19日の予定。

 両容疑者とそれぞれの弁護人は、警察署前に詰めかけた報道陣にコメントしなかった。

 ジュリー容疑者は授賞式のクライマックスで、離婚しているデシルバさんにミセス・スリランカの資格はないと宣言すると、デシルバさんの王冠を無理やり外した。

 ミセス・スリランカは既婚者であることが参加資格となっている。デシルバさんは夫と別居中だが、法的には婚姻関係を維持している。

 主催者らは、授賞式を台無しにし、複数の控室の鏡を割ったとして、ジュリー容疑者に損害賠償を請求していると明らかにしている。

 映像前半は授賞式での騒動、4日撮影・提供。後半はコロンボの警察署から出てきたジュリー容疑者、8日撮影。(c)AFP