【4月10日 Xinhua News】中国雲南省(Yunnan)徳宏タイ族チンポー族自治州盈江県(Yingjiang)の県城(県政府所在地)近くを流れる大盈江の岸辺で3月下旬、広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)の生態写真家、陳錦棠(Chen Jintang)氏が鳥を撮影していた際、偶然腹部が黒いアジサシを撮影した。その時は特に気に留めていなかったが、最近になって写真を見返すと、実はそれが希少種のインドアジサシだったことが分かった。

 中山大学(Sun Yat-sen University)生態学院の劉陽(Liu Yang)教授は「この種が中国で最後に記録されたのは1960年で、標本は同年5月11日に盈江で採取されたものだが、その後、この鳥が中国で記録されることはなかった」と説明した。劉氏によると、インドアジサシは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種に指定されており、国内では雲南省の盈江県などに分布する非常に希少な種だという。今年2月には、国家2級重点保護野生動物に指定された。(c)Xinhua News/AFPBB News