【4月9日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の元指揮官であるアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏は8日、英国競馬の障害レース、グランドナショナル(Grand National 2021)などが開催されるグランドナショナル・ミーティング(Grand National Meeting)の初日に、馬主として3勝を記録する快挙を成し遂げた。

 リバプール近郊のエイントリー競馬場(Aintree Racecourse)で行われたこの日のレースで、79歳のファーガソン氏は自身が共同オーナーを務めるプロテクトラット(Protektorat)、モンミラル(Monmiral)、クランデオボー(Clan Des Obeaux)がいずれも1着となり、「競馬人生で最良の日」になったと語った。

 ファーガソン氏は、2001年から2002年にかけてロックオブジブラルタル(Rock of Gibraltar)が13レースに出走し、2000ギニー(Two Thousand Guineas Stakes)とアイリッシュ2000ギニー(Irish Two Thousand Guineas Stakes)を含む計10勝を記録しており、競馬界でもすでに成功を収めている。

 本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)で指揮を執った27年間で、宿敵リバプール(Liverpool FC)と激しい闘いを繰り広げ、同クラブに代わってユナイテッドをリーグ屈指の強豪に押し上げたファーガソン氏は、「リバプール(という土地)でハットトリックを達成するのはいつでも最高だ。彼ら(リバプール)は喜ばないだろうね」と話すと、「かれこれ20年くらいになるこれまでの競馬人生で、最良の日になった」と喜んだ。

 また、「サッカーチームを指揮しているときとは違う。ピッチ上で起きていることについてはコントロールできたが、(競馬場では)それは不可能で、(ポール・ニコルズ<Paul Nicholls>)調教師に全て任せているから、馬主としてうまくいくことを願うだけだ」とし、「とてもわくわくするような大きなレースで勝つことは、それに等しい興奮を覚える」と語った。

 ファーガソン氏は10日にも自身が所有するギブミーアコッパー(Give Me A Copper)が、グランドナショナルで2度の優勝を誇るタイガーロール(Tiger Roll)に続く栄冠を目指して出走することになっている。(c)AFP