【4月11日 Xinhua News】中国の2020年の玩具輸出額は前年比7・5%増の334億9千万ドル(1ドル=約110円)だった。今年1~2月の輸出額は50億2千万ドルで、前年同期比で96・8%、19年同期比でも41・2%の大幅増となった。

 国内市場の玩具小売売上高は前年比2・6%増の779億7千万元(1元=約17円)だった。

 中国玩具・ベビーキッズ用品協会が8日発表した。新型コロナウイルス感染症が「巣ごもり経済」を押し上げ、中国の玩具・ベビーキッズ用品の輸出と国内販売の持続的な成長をけん引した。特に海外市場で需要が旺盛だった。

 同協会によると、2020年の対米玩具輸出額は前年比6・8%増の85億7千万ドル。米国は数年にわたり中国玩具輸出の最大市場となっている。十大輸出市場では日本、シンガポール、ロシア、韓国、サウジアラビア、マレーシアでいずれも需要が2桁伸び、中でもサウジアラビアは67・8%と最も高かった。

 玩具以外では、ベビーキッズ用品も「巣ごもり経済」の代表的な商品となった。2020年のベビーカーの輸出額は前年比28・3%増の43億4千万ドルと急増。うち米国向けは22・9%増の11億ドルで、英国、ドイツ、オランダ、ロシア、サウジアラビア、日本、オーストラリアなどの市場向けも全て2桁成長となった。

 国内市場では、新型コロナなど各種要因によりオンライン経済が急成長し、玩具とベビーキッズ用品もオンライン販売の占める割合が拡大した。2020年のオンライン玩具小売額は269億元となり、全体に占める割合は34・5%と19年から1・9ポイント拡大した。ネットの生中継で商品を販売するライブコマースは、消費者が玩具を購入する重要な手段となった。(c)Xinhua News/AFPBB News