【4月9日 AFP】タイ北部ピサヌローク(Phitsanulok)県で7日、瞑想(めいそう)のため洞窟に入ったものの、大雨による増水で閉じ込められた僧侶が救出された。

 巡礼中だった僧侶のマナット・ケームコー(Manas Kemgoh)さんは3日、瞑想のためプラサイガーム(Phra Sai Ngam)洞窟に入った。その間に水位が上昇し、閉じ込められてしまった。

 救助隊のウィーラポン・ジャイガーム(Weerapong Jaighum)さんは8日、AFPに対し「僧侶1人が行方不明になっており、瞑想するために洞窟に入ったのかもしれない」と6日に寺院から民間救助団体に連絡があったと語った。

 すぐにダイバーのチームが派遣されたが、洞窟内には多数の鍾乳石があり、ダイバーらが救助に向かうことは難しかったという。また、大雨のため救助活動を中断せざるを得なかったとウィーラポンさんは説明した。

 7日には、100人余りの捜索隊が救助活動を再開。少人数のチームが、マナットさんを発見した。マナットさんはダイビングの経験があり、救助にうまく対処することができたという。

 ウィーラポンさんによると、捜索2日目には水位が下がり、排水ポンプを使って洞窟内の水をくみ出す必要はなかった。

 マナットさんは現在、入院しており、微熱があるという。

 タイでは2018年、18日間にわたり洞窟に閉じ込められたサッカーチームの少年らの救出が、世界的な注目を集めた。

 映像は7日撮影・提供。(c)AFP/Aidan JONES