【4月8日 AFP】ヒマラヤ(Himalaya)の小国ブータンは7日、先月27日の新型コロナウイルスワクチン接種の開始から9日で、国民の約6割が1回目の接種を終えたと明らかにした。

 当局はAFPに対し、全人口77万人中47万人が2回接種の1回目を済ませたと説明。AFPの調べによると、国民の6割が接種を受けるまでにかかった期間は、セーシェル、イスラエル、アラブ首長国連邦(UAE)といったワクチン接種が進んでいる国よりブータンがはるかに短かった。

 ブータンは、英製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)と英オックスフォード大学(Oxford University)が共同開発したワクチンをインドから寄付された。接種開始にあたり、妊娠中あるいは出産して間もない女性、特定の健康状態にある人、重い病気の患者を除く成人53万3000人に1週間で接種する目標を掲げた。

 しかし、接種期間は数週間延長され、保健省報道官はAFPに対し、現在は70歳以上と身体障害者への接種に注力していると説明した。

 ブータンではこれまでに896人が新型コロナウイルスに感染し、1人が死亡した。(c)AFP