【4月8日 AFP】アイスランドで約3週間続く噴火で、6日夜から7日朝にかけて新たな亀裂が生じ、溶岩が流れ出した。当局が7日、明らかにした。

 噴火は先月19日に始まり、最初に生じた亀裂から南西端にあるファグラダールスフィヤットル(Fagradalsfjall)山のゲルディンガダールル(Geldingadalur)の谷に溶岩が流れ込んでいる。

 今月5日、最初の噴火があった場所から約700メートル離れた場所に新たな二つの亀裂が生じ、近隣の谷に溶岩が流れ込んだ。

 今回の亀裂から生じた第3の溶岩流は、厚さ約1メートル、長さ約150メートル。最初の亀裂から約500メートル離れている。首都レイキャビクから約40キロと比較的アクセスが容易なことから、大勢の見物客が集まっている。

 国営放送RUVは、7日午前0時(日本時間同9時)ごろ、最初と第2の噴火地点の中ほどから発する光や、噴出する溶岩や煙を放映した。

 アイスランド気象庁(IMO)の6日夜の発表によると、3本の溶岩流はふもとで合流し、約33ヘクタールを覆っている。

 現場は、新たな火山活動を受けて5日に一般の立ち入りが禁止されたが、7日朝に解除されていた。

 ファグラダールスフィヤットル山周辺の噴火について、アイスランドの専門家らは当初、短期間で終わると考えていたが、現在では数週間以上続く可能性があるとみている。(c)AFP