【4月8日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)は7日、各地で準々決勝第1戦が行われ、キリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)が2得点を記録したパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)がアウェーで王者バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に3-2で先勝した。

 前回大会決勝の再戦で敗れたバイエルンは、チャンピオンズリーグでの無敗が19試合で止まり、欧州の舞台では2019年3月以来の黒星を喫した。

 雪の降る無観客のアリアンツ・アレーナ(Allianz Arena)でPSGは、いずれもネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)のアシストからエムバペとマルキーニョス(Marcos Aoas Correa “Marquinhos”)が得点し、28分までに2点をリードした。

 膝のけがでエースのロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)を欠いたバイエルンは、その後エリック・マキシム・チュポモティング(Eric Maxim Choupo-Moting)とトーマス・ミュラー(Thomas Muller)がヘディングを決めて一度は追いついたが、PSGはエムバペが格の違いを見せつけた。

 エムバペは68分、ペナルティーエリア内で相手DFジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)をかわすと、バイエルンの守護神マヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)の横を抜くシュートでこの日2点目をマークした。

 試合後エムバペはスカイ・ドイツ(Sky Germany)に対し、「全てのチャンスを活用できたし運もあったが、まだ何も決まっていない」と13日にパリで行われる第2戦を見据えた。

 また、PSGを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は、「キリアン・エムバペが違いをつくった。われわれにとって非常にポジティブな結果だが、まだオープンな状況だ」と気を引き締めた。

 一方のバイエルンは、PSGの6本に対し31本ものシュートを放ったが、好セーブを連発した相手GKケイロール・ナバス(Keylor Navas)の壁に阻まれた。「もっと点を決めなければならなかった」と試合を振り返ったミュラーは、「チャンスの数を考えれば、5-3もしくは6-3であったら誰も文句は言わなかっただろう」と悔やんだ。

 なお、バイエルンはサージ・ナブリー(Serge Gnabry)が、PSGはアレッサンドロ・フロレンツィ(Alessandro Florenzi)とマルコ・ヴェッラッティ(Marco Verratti)が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したため、この試合を欠場した。(c)AFP