【4月8日 AFP】米男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods)選手(45)が重傷を負った2月の自動車事故について、ロサンゼルス郡保安官は7日、ウッズ選手が事故当時、制限速度のほぼ倍に当たる最高140キロのスピードで運転していたと発表した。

 カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のランチョパロスベルデス(Rancho Palos Verdes)で起きた事故では、ウッズ選手が運転していたSUV(スポーツ用多目的車)が道路から飛び出し、繰り返し横転。ウッズ選手は脚を複雑骨折した。

 ロサンゼルス郡のアレックス・ビラヌエバ(Alex Villanueva)保安官は「この交通事故の主な原因は、道路状況に対し安全でない速度での運転と、カーブを曲がりきれなかったことにある」と発表。道路の制限速度は時速45マイル(約72キロ)だったのに対し、「最初に衝突した場所での推定速度は時速84〜87マイル(約135~140キロ)だった」と明らかにした。

 当局によれば、「障害の兆候」や「不注意運転」の証拠はなく、調査結果はウッズ選手本人が公表を容認した。

 ロサンゼルス郡保安官事務所のジェームズ・パワーズ(James Powers)氏によると、ウッズ選手は車を制御できなくなった際、ブレーキと間違えてアクセルを踏んだ可能性があるが、本人は当時の状況を覚えていないという。パワーズ氏は記者会見で、「障害や酩酊(めいてい)の証拠がなかった」ことから、捜査当局はウッズ選手の携帯電話の確認や血液検査を行わなかったと説明した。(c)AFP