【4月7日 AFP】(更新)英国の医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は7日、同国の製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)製の新型コロナウイルスワクチンについて、国内での接種後にまれな血栓症を発症して死亡した人の数が19人に上っていることを明らかにした。英当局は血栓症の懸念を理由に、30歳未満の人に対しては同社製以外のワクチンを推奨する方針を発表した。

 MHRAによると、英国内で2000万回分の接種が終わった3月31日の段階で、79人がまれな血栓症を発症し、うち19人が死亡。ただMHRAは、こうした症例は「非常にまれ」であり、接種のメリットはリスクを上回ると強調している。

 だが予防接種・免疫合同委員会(JCVI)は、新型ウイルス感染によるリスクが低い18~29歳の若年層で基礎疾患もない人についての指針を変更し、アストラゼネカ製以外のワクチンが利用可能な場合はそれを推奨するとした。(c)AFP