【4月8日 Xinhua News】中国科学院南京地質古生物研究所は6日、同研究所が主導する科学研究チームが内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)赤峰市(Chifeng)寧城県(Ningcheng)で、これまで発見された中では世界最古の単子葉植物の化石を発見したと公表した。1億2500万年前のもので「寧城中華草(Sinoherba ningchengensis)」と命名された。植物進化の研究の重要な根拠になるという。

 単子葉植物は、顕花植物の主要グループを構成し、ムギやコメなど人間の生存を支える穀物の大半が含まれる。ただ化石記録は少なく、その起源と歴史についてはほとんど知られていない。

 今回発見された寧城中華草は長さ約26センチ、幅5センチで、根や茎、葉、花など重要な器官がはっきり識別できた。根には側根、茎には明らかな分節が見てとれ、茎には数枚の葉が生えていた。葉はトウモロコシの葉のように細長く、単子葉植物の特徴とされる平行脈が確認できた。先端部にはコーリャンに似た花序があり、花序は多くの小花を含んでいた。

 研究を主導した同研究所の王鑫(Wang Xin)研究員は「化石には株全体が保存されており、とても得難い発見となった。これで推測や継ぎ合わせによる間違いを大幅に減らせる」と語った。

 研究成果は3月刊行の古生物分野の国際学術誌「Palaeoworld」に掲載された。(c)Xinhua News/AFPBB News