【4月7日 AFP】2022年北京冬季五輪をめぐり、米高官がそのボイコットを求める声について同盟諸国と協議する方針に言及したことを受け、中国は7日、米国による「スポーツの政治化」を非難した。

 人権団体は、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)で100万人以上のウイグル人らに対する強制収容や再教育が行われていると訴えている。この問題などを理由に、米共和党議員らが大会ボイコットの呼び掛けを主導してきた。

 中国側は、人権侵害を否定。外務省の趙立堅(Zhao Lijian)報道官は7日、同自治区でジェノサイド(大量虐殺)が行われているとの疑惑について、「徹頭徹尾、世紀の大うそ」だと一蹴。「北京冬季五輪のいわゆる共同ボイコット案に関して言えば、スポーツの政治化は五輪憲章の精神に反し、各国選手の権利と利益、そして五輪の包括的な理念を侵害するものだと強調したい」と述べ、ボイコットは「国際社会から受け入れられないだろう」との見方を示した。(c)AFP