【4月7日 AFP】2月に自動車事故を起こして脚に大けがをした男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods)について、親しい選手たちが「気持ちをしっかりもって」リハビリに励んでいると近況を明かしつつ、間もなく開幕する第85回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2021)に向けて、ウッズがいない寂しさも痛感していると話した。

 マスターズでともに優勝争いに絡むことが期待されているメジャー4勝のロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)と、世界ランキング2位のジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)は、3月に退院したウッズを見舞いに、フロリダ州南部にある同選手の自宅を訪れたときのことを話している。

 トーマスは「前週に何回か様子を見に行った」と話し、「自宅にいるときは、週に数回は会いに行くようにしているんだ」と明かした。そして「2日の朝にメールしたら、もうすぐ始まるような気がすると言っていた。ここで僕らと一緒に練習できないことをとても悔しがっていた。僕らもすごく残念だ」とコメントした。

 メジャー15勝を挙げ、そのうち5勝をマスターズで飾っているウッズは、自宅療養中でなければ、6日は前年覇者で世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)がホストを務める「チャンピオンズディナー」に出席しているはずだった。

 本人もツイッター(Twitter)で「今夜のチャンピオンズディナーで、ダスティン・ジョンソンにごちそうになれないのが残念だ。1年の中で特に楽しみな夜なのに」とつぶやいた。

 一方、ウッズはきっと戻ってくるはずだと話すマキロイは、3月に会いに行ったそうで、ひしゃげた車の写真を見て覚悟していたよりはずっと状態が良かったことを喜んでいる。

 マキロイは「彼が気持ちをしっかりもっているのが分かって良かった」と話し、「いろいろな話を聞いていたし、あの車と事故の様子を見ていたら、6か月は病院のベッドから起き上がれないと思っても仕方ない。だけど実際には、それよりずっと良かった」と続けた。

「本当ならここへすごく来たかっただろうが、きっと来年ここでプレーできるように全力を尽くしているはずだ」

 マキロイは、トーマスの他にもブルックス・ケプカ(Brooks Koepka)やジョンソンら近くに住んでいる選手には、ウッズが「復帰に向けて頑張り続けられるよう、励ましていく責任がある」と話している。(c)AFP/Jim SLATER