【4月7日 Xinhua News】中国ではスマホ市場の回復基調が鮮明となっている。中古品取引プラットフォーム「転転」などを運営する転転集団が6日発表した第1四半期(1~3月)の携帯電話価格動向リポートによると、新機種市場では第5世代移動通信システム(5G)対応スマホの発売が市場をけん引し、中古市場では米アップルのiPhone11や華為技術(ファーウェイ、Huawei)の5G対応機種P40など一部の機種での価格が小幅に上昇した。一方、iPhone12は5G対応機種の販売台数ランキングで思わぬ苦戦を強いられた。 

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 新機種市場では、フラッグシップモデルだけでなく、中低価格機種も多く発売された。データによると、1~3月には2日ごとに新機種が発表され、6日ごとに新機種発表会が開催されていた。一方、5Gチップの不足が市場の焦点にもなった。5G対応のハイエンドチップは多くの携帯電話メーカーから人気を集めている。

 新機種市場の出荷増と一部人気機種の値上げを受け、中古市場の取引も活発さを増した。iPhoneシリーズの取引台数は前四半期比19・9%増となり、国内勢のOPPO(オッポ)が19・8%、vivo(ビボ)が12・9%、小米(シャオミ、Xiaomi)が10・4%それぞれ増加した。中古市場の5G対応スマホの取引台数も引き続き堅調な伸びを示し13・9%増となった。

 スマホ市場ではiPhoneの好調な売れ行きが続いているが、iPhone12シリーズの人気は中古市場でやや低下し、価格も下落傾向を示している。5G対応中古スマホ取引台数ランキングでは、前四半期に首位だったiPhone12が4位に転落し、同シリーズの他の機種は10位圏外に後退した。 

 中古iPhone全体の取引では、旧機種の健闘が目立った。特にiPhone11シリーズの一部の機種は、中古iPhone全体の価格が下がる中で小幅に上昇した。(c)Xinhua News/AFPBB News