【4月7日 AFP】2020年にこの世を去ったディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏の娘たちと元弁護士との間で、遺産相続をめぐる争いが起こっている。

 マラドーナ氏の元担当弁護士であるマティアス・モルラ(Matias Morla)氏と、娘のダルマ(Dalma Maradona)さんとジャンニーナ(Giannina Maradona)さんは、マラドーナ氏のブランドと肖像権の相続をめぐって対立している。

 ダルマさんとジャンニーナさんは3月、モルラ氏の会社によるマラドーナ氏のブランドの扱いを捜査してほしいと警察に要請。すると警察は5日、捜査の一環としてモルラ氏の事務所を詐欺の疑いで家宅捜索した。二人はマラドーナ氏の死後のブランドと肖像権の管理をめぐって、モルラ氏による「背任と不正、悪用」があったと告発している。会社は現在、ブランドの使用を停止されている。

 しかしモルラ氏は、娘たちはマラドーナ氏を見捨てていたと反論している。

 5日の夜、国内テレビ局アメリカTV(America TV)の番組に出演したモルラ氏は、「マラドーナが見捨てられていたのは明らかだ。毎日話していた(マラドーナ氏の)姉妹、息子と一緒に会いに来た(元恋人の)ベロニカ・オヘダ(Veronica Ojeda)を別にすれば、彼はほとんど独りぼっちで死んだ」とコメントした。

 さらにモルラ氏は、二人の本当の狙いは金銭だと示唆し「ディエゴはブランドは姉妹に、肖像権は相続人たちに預けると言っていた」と発言。その旨を記した署名入りの書類を数年前にアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)の裁判所へ提出していると明かした。

 ダルマさんとジャンニーナさんと数年前から争いを続けているモルラ氏は、二人が「自分を嫌っているのは、2014年に彼女たちからクレジットカードを取りあげたからだ」と話している。(c)AFP