【4月7日 AFP】(更新)イラン核合意の継続に向けた当事国の会合が6日、オーストリアの首都ウィーンで始まった。参加したロシアは、初日の協議が「成功」したと説明。協議には、米国がジョー・バイデン(Joe Biden)政権下で初めて間接的に参加する見通し。

 2015年に交わされた核合意では、イランが軍事目的の核開発を行わないことが定められた。米国は2018年、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領の下で合意離脱を決定したが、バイデン氏は復帰の用意があると表明している。

 ロシア在ウィーン国際機関代表部のミハイル・ウリヤノフ(Mikhail Ulyanov)常駐代表はツイッター(Twitter)で、6日の協議は「成功した」と言明。だが合意復活には時間がかかるとの考えも示し、「どのくらいかかるか? それは誰にもわからない。きょうの合同委員会の会合で最も重要なのは、この目標達成に向けた実務が始まったことだ」と投稿した。

 米国務省のネッド・プライス(Ned Price)報道官は記者会見で、当事国間の会合について、「われわれはこれを建設的で、確かに歓迎すべきステップとしてみている」と表明した。

 核合意に現在も参加する英仏独中ロの5か国とイランの代表らは6日、ウィーンのホテルで会談。一方、米代表団との会合は、同じく市中心部にある別のホテルで、欧州連合(EU)の交渉団が仲介役となり開かれる。関係外交筋によると、協議は7日も続く予定。(c)AFP