【4月7日 Xinhua News】中国の伝統楽器、二胡を演奏する「桜二胡音楽会」が4日、愛知県名古屋市で開かれた。第16回を迎えた今回は中日の文化交流促進、新型コロナウイルス感染症対策での協力、友好都市である南京市(Nanjing)と名古屋市の親善を目的に開催された。

 同音楽会は日本で活動する中国の二胡演奏家、張濱(Zhang Bin)氏と同氏率いる演奏団が主催した。当日は劉暁軍(りゅう・ぎょうぐん)駐名古屋中国総領事や広沢一郎名古屋市副市長らが出席し、あいさつを述べた。

 張氏は取材に対し、桜二胡音楽会は名古屋で16回にわたり開催しており、二胡で奏でる音楽を通じて人々が心を通わせるとともに、日本の人々の中国文化理解を深めてきたとし、二胡は現在、名古屋で着実に広まっていると述べた。

 今回、4回目の出演となった中国の琵琶演奏家、葉衛陽(Ye Weiyang)氏は、同音楽会は両国の文化交流の良き舞台であり、自身も中国琵琶を日本に伝え広めることに尽力してきたと述べ、今後もさらに多くの人に中国琵琶の魅力を伝えていきたいとの考えを示した。

 音楽会では両国の二胡演奏家と愛好家が共演し、「賽馬」「八月桂花遍地開」「さくら」「川の流れのように」など、中日の名曲を演奏した。南京市の小学生による「南京小紅花芸術団」は、ビデオを通じて「憶絵江南」や「茉莉花開」などの演目を披露。世代を超えて受け継がれる中日友好への願いを伝えた。

 同音楽会は張氏が2006年に名古屋で初めて開催。以後、中国の二胡文化を日本に伝え、より多くの日本人に二胡を理解してもらい、両国の民間の音楽文化交流を促進することを目的に毎年開催されている。桜の季節に開催することから「桜二胡音楽会」と名付けられた。(c)Xinhua News/AFPBB News