【4月7日 Xinhua News】中国でフードデリバリーなどを手掛ける美団はこのほど、2020年第4四半期(10~12月)および通期業績を発表した。20年の売上高は前年比17・7%増の1148億元(1元=約17円)で過去最高を記録した。20年末までの12カ月で取引実績のあるアクティブ店舗は680万店、アクティブユーザーは5億1千万人に達した。営業利益は61・6%増の43億3千万元、利益総額は2・1倍の47億800万元、調整後の純利益は33・0%減の31億2千万元だった。

 フードデリバリー業務は好調だった。20年の取引額は24・5%増の4888億5100万元、取引件数は16・3%増の101億4700万件、1件当たりの平均価格は7・0%上昇の48・2元。フードデリバリーによる売上高は20・8%増の662億6500万元、営業利益は2倍の28億3300万元だった。

 新規ユーザーが増えているのは依然として主に中小都市で、三線以下の都市のユーザーが大半を占めた。会員制度の導入は消費者の取引頻度の増加を刺激、月平均会員数は3倍強になった。20年第4四半期、朝食やアフタヌーンティー、夜食の伸び率は昼食および夕食を上回った。3キロ以上離れた長距離の注文の占める割合は拡大した。

 供給側の店舗を見ると、同プラットフォームで20年に新たに出店したブランド数は2・3倍に増え、供給の質がさらに高まった。オンライン運営ソリューションとデジタル化運営モデルの最適化により、新規店舗の収益や経営効率が大幅に向上し、アクティブショップ数も増え続けた。(c)Xinhua News/AFPBB News