【4月6日 AFP】インドで5日、新型コロナウイルスの新規感染者数が過去最多を記録した。同国の当局は、感染防止策を強化。一方、ワクチン接種が進む英国は、今月12日からパブとレストランの屋外営業再開を認めると発表した。

 新型ウイルスのワクチンは世界全体でこれまでに6億6000万回の接種が行われたものの、世界的流行は今も収束していない。ワクチン製造大国のインドでは、1日の新規感染者数が初めて10万人以上を記録。イランでは、新規感染者数が4か月ぶりの多さとなった。

 インドで現在、流行中心地となっているのは、金融都市ムンバイのあるマハラシュトラ(Maharashtra)州。州当局は対策として、夜間外出禁止令を厳格化したほか、レストランと礼拝所の週末の閉鎖を決めた。

 英国では、人口のほぼ半数が少なくとも1回のワクチン接種を受けている。ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相は5日、イングランド向けのロックダウン(都市封鎖)措置の緩和を発表。ただ、期待が集まっている国外渡航制限解除に向けた計画の詳細には言及せず、夏休みを海外で過ごせるようになることを望むとのみ述べて、具体的な日程には触れなかった。

 一方、サウジアラビア当局は、イスラム教徒の聖地メッカ(Mecca)巡礼の正常化はまだ不可能であることを認め、通年行われる小巡礼「ウムラ(Umrah)」について、ワクチン接種が済んでいたり、最近ウイルス感染症から回復したりした人のみが参加できるとの制限を発表した。(c)AFP