【4月4日 AFP】ミャンマーで3日、10の少数民族武装勢力が、国軍が2月1日に起こしたクーデターへの抗議運動を支持すると表明した。自治権拡大などを目指す少数民族武装勢力と国軍の争いが数十年続いてきたミャンマーで、紛争拡大の懸念が高まっている。

 現地の監視団体によると、反クーデターのデモで死亡した人は550人を超えた。主に国境地域を支配する約20の少数民族武装勢力の一部は、クーデター以降、混乱が続いている状況に憤りを見せている。

 少数民族武装勢力のうち、アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問の文民政権との間で全国規模の停戦合意に署名していた10勢力は3日、オンライン会合を開いて現在の状況について協議した。10勢力は軍事政権がデモ参加者に実弾を使用していることを非難したほか、停戦合意について「再検討」する方針も示した。

 国連(UN)のミャンマー担当特使は先週の国連安全保障理事会(UN Security Council)で、内戦と「大量殺りく」が起きるリスクがあると指摘していた。(c)AFP