【4月4日 AFP】3日に行われたテニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2021)の女子シングルス決勝で連覇を達成したオーストラリアのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty)が試合後、自身は世界ランキング1位にふさわしいと主張した。

 この日の決勝を前に王座維持を決めていたバーティは、6-3、4-0とリードしていたところで対戦相手のビアンカ・アンドレスク(Bianca Andreescu、カナダ)が足のけがで途中棄権し、タイトル獲得を果たした。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)でツアーが中断した昨季、バーティは日程を変更して行われた全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)と連覇が懸かった全仏オープン(French Open 2020)を欠場したが、混乱を考慮して調整されたランキング計算方法の恩恵を受け、2019年9月から君臨している世界ランク1位の座を守り続けた。

 これについては一部の選手から攻撃されることもあったが、今シーズンは再び脅威になるという決意がうかがえる優勝を果たし、本人も今回のタイトルが自分がナンバーワンの地位にふさわしいことを「証明」していると話している。

「誰かに何かを証明する必要は全くなかった」というバーティは、「ランキングに関する話が多くされてきたことは知っている」とした上で、「(昨年)自分は大会に全く出ていなかったから、ポイントは減らなかったが、増えもしなかった。ポイントを増やすチャンスがある選手はいたのだから、自分は1位の場所に完全にふさわしいと思っていた」とコメントした。

 また、昨年の全米オープンと今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)を制した大坂なおみ(Naomi Osaka)の方がナンバーワンにふさわしいという声に動じることもなかったといい、「誰にでも自分の意見を持つ権利がある。それは全く問題ないこと。他人の考えや発言をコントロールすることはできない。私たち(チーム)はランキングのトップにいるにふさわしいと思う」としている。

「本当にあまり気にならない。ただ誰かが言っていることというだけであって、自分はその人たちの考えは変えられないのだから、それによってストレスを受けたりはしない」 (c)AFP