【4月4日 AFP】20-21フランス・リーグ1は3日、第31節の試合が行われ、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は0-1でリール(Lille OSC)との大一番に敗れ、再び首位の座を明け渡した。ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)は試合終了間際に退場処分を受けた。

 リールはジョナサン・デイヴィッド(Jonathan David)が前半20分に決めたゴールを守り切って勝利。イドリッサ・ゲイェ(Idrissa Gueye)との接触で足首を痛めていたデイヴィッドは、その後に途中交代したが、テーピングで患部を固定し、松葉づえをついた姿で試合の後半を観戦した。

 リールがPSGとのアウェーでのリーグ戦で勝利するのは25年ぶりとなった。一方のPSGにとってはフラストレーションのたまる試合となり、それを象徴するかのように最後はネイマールが退場処分を受けた。

 ファウルの多い展開の中で、ネイマールは相手のティアゴ・ジャロ(Tiago Djalo)と共に2枚目のイエローカードを提示されている。ネイマールの退場は今季2回目、PSG加入後では通算4回目となった。

 リールはこれで勝ち点3差の首位に返り咲き、10年ぶりの優勝へ大きな一歩を刻んだ。リールはPSGがカタールのオーナーに買収され、リーグの顔になっていく直前の2010-11シーズンにリーグ1を制している。ここ8シーズンで7回リーグ優勝を飾っているPSGを抑えて優勝すれば、クラブにとっては大きな成果になる。

 対するPSGはこれで2007年以来のホーム3連敗を喫し、残り7試合でリールを勝ち点3差で追いかけることになった。7日には、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)準々決勝のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)とのアウェーゲームが待っている。

 ASモナコ(AS Monaco)は4-0でメッス(FC Metz)を下し、PSGと勝ち点1差の3位に浮上した。オリンピック・リヨン(Olympique Lyon)は5位ランス(RC Lens)と1-1で引き分け、首位と勝ち点5差の4位に後退した。(c)AFP/Andy SCOTT