【4月4日 AFP】ラグビーフランスリーグ・トップ14のクレルモン・オーヴェルニュ(Clermont Auvergne)でプレーする日本代表の松島幸太朗(Kotaro Matsushima)が、ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ(2020-21 European Rugby Champions Cup)、決勝トーナメント1回戦のワスプス(Wasps)戦でラスト1プレーでのトライを決め、チームの27-25の逆転勝利とベスト8入りに貢献した。

 クレルモンは5点差を追う試合残りわずか20秒の段階で、相手のノックオンで得たペナルティーキックから敵陣深くでのラインアウトに持ち込むと、そこからフォワード陣と相手よりも大柄なバックスが3分かけて前進し、相手のラインに隙間を見つけた松島がゴールライン直前でタックルを受けながらも同点トライをねじ込んだ。そして最後は、カミーユ・ロペス(Camille Lopez)が逆転のコンバージョンキックを決めた。

 ナンバー8のフリッツ・リー(Fritz Lee)は「最後の10分間は、みんながものすごい気持ちの強さを見せたと思う」とコメントした。この大会で3度決勝に進出しているものの、いずれも敗れているクレルモンだが、リーは「クラブとしても、個人的な夢としても、ヨーロピアンカップのタイトルは常に追いかけている」と話した。

 ニール・マキロイ(Neil McIlroy)チームマネジャーは、「選手たちは何とか踏ん張って、チャンスをものにした」とコメントした。クレルモンは準々決勝で同じトップ14のスタッド・トゥールーザン(Stade Toulousain)と対戦する。(c)AFP