【4月5日 AFP】女子ゴルフ米国ツアーメジャー第1戦、ANAインスピレーション(ANA Inspiration 2021)は4日、米カリフォルニア州ランチョミラージュ(Rancho Mirage)のミッションヒルズCC(Mission Hills Country Club、パー72)で最終日が行われ、タイのパティー・タバタナキット(Patty Tavatanakit)が通算18アンダーでメジャー初優勝を飾った。

 2位と5打差の単独首位で最終日を迎えた21歳のパティーは、この日も安定したゴルフを続けてスコアを4ストローク伸ばし、リディア・コー(Lydia Ko、ニュージーランド)を2打差に抑えた。パティーにとっては、ツアー初優勝にもなった。

 8打差から出た元世界ランキング1位のコーは、メキシコの大選手ロレーナ・オチョア(Lorena Ochoa)氏が2006年大会で記録した最少スコアに並ぶ10アンダー「62」をマークして猛追したが及ばなかった。

 パティーはコーの驚異のラウンドについて「知らなかった」と話し、「とにかく自分のゴルフに集中して、リーダーボードは全く見ていなかった。自分のゴルフを心がけ、それを実践できた。きょうはすごく良い仕事ができた」とコメントした。

 パティーは2020年に米ツアーへ初めて本格参戦したが、昨季は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)でスケジュールが大きく乱れたため、今季も新人の資格を有している。ルーキーがこの大会で優勝するのは、1984年のジュリ・インクスター(Juli Inkster、米国)以来となった。

 4日間首位を維持する完全優勝は、2000年のカリー・ウェブ(Karrie Webb、オーストラリア)以来4人目。しかも単独首位を守り通しての快挙だった。

 キム・セイヨン(Sei Young Kim、韓国)、ネリー・コルダ(Nelly Korda、米国)、ナナ・コルツ・マドセン(Nanna Koerstz Madsen、デンマーク)、馮珊珊(Shanshan Feng、フォン・シャンシャン、中国)の4人が通算11アンダーの3位に並んだ。

 日本勢ではこの日3ストローク伸ばした河本結(Yui Kawamoto)が通算4アンダーの28位タイ、フィリピン国籍で出場した笹生優花(Yuka Saso)が「71」で同イーブンパーの50位タイ、畑岡奈紗(Nasa Hataoka)は二つスコアを落として同4オーバーの67位タイでフィニッシュした。(c)AFP