【4月3日 AFP】台湾東部の花蓮(Hualien)近郊のトンネルで、多数の乗客を乗せた列車が脱線して少なくとも50人が死亡した事故で、救助隊は3日、損壊した車両を移動する作業を開始した。台湾で起きた鉄道事故としてはここ数十年で最悪の事態を受け、台湾各地で半旗が掲げられ、犠牲者に弔意が表されている。

 3日は、台湾東部沿岸の山岳地帯を結ぶ唯一の鉄道線の線路をふさいでいる車両の移動が重点的に行われた。

 現場のAFP記者によれば、トンネル内にある最も損傷の激しい車両は、いまだ撤去されていない。

 救助隊員らは、事故現場にまだ遺体があるかどうか分からないと述べ、当局者らは、遺体の一部の身元確認が終わっていないため、死者数は今後増える可能性があると指摘している。

 台湾の内政部(内務省)は、3日間にわたり、全土で半旗を掲げるように指示した。

 蔡英文(Tsai Ing-wen)総統は、花蓮の病院に入院している負傷者を見舞い、記者団に対し、「亡くなった方々の安らかな眠りと負傷した方々の早期回復を実現するために、事故の影響を最小限に抑えることを目指して当局は全力で対応している」と述べた。

 当局は、線路脇の土手の上から工事車両が転落し、トンネルに入る直前の列車に衝突したために事故が起きたとしており、車両の転落原因を集中的に調べている。

 工事車両の運転手は、事故が起きた路線で地滑りの定期点検を行う部署に所属していた。台湾鉄路管理局によると、駐車時にパーキングブレーキを十分にかけていなかったとみられ、検察当局の取り調べを受けていたが保釈された。捜査結果が出るまでは台湾を出ることを禁じられている。(c)AFP