病院で火災、消火活動のなか心臓手術完遂 ロシア
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【4月3日 AFP】ロシア極東の病院で2日、心臓外科手術のさなかに火災が発生し、消防隊員らが建物の外から消火に当たるなか、医師らが手術を完遂した。現地の救急当局が明らかにした。
火災が起きたのは、ロシア極東の都市ブラゴベシチェンスク(Blagoveshchensk)にある病院。煙が充満する建物から患者60人が避難したが、病院の1階では医師8人が手術を続けた。
心臓外科部長のバレンティン・フィラトフ(Valentin Filatov)医師は国営テレビのインタビューで、「この患者を救わねばならず、できる限りの手を尽くした」と語った。
ロシア非常事態省のアムール(Amur)地域支所によると、独立した電線で手術室に電力を供給し、室内に煙が広がるのを消防隊員らが阻止した。
手術後、患者は燃える建物から別の病院に移送された。
医師のアントニナ・スモーリナ(Antonina Smolina)さんによると、病院職員らの間に「パニックはなかった」という。
火事の原因は電気系統のトラブルとみられており、犠牲者を出すことなく消し止められた。
現地当局は、手術を続行した医師らと消火に当たった消防隊員らを表彰するとしている。(c)AFP