【4月3日 AFP】米首都ワシントンの連邦議会議事堂そばで2日、乗用車が警備を突破して警察官2人に向けて突っ込み、うち1人が死亡、もう1人も負傷した。運転手は警察に射殺された。

 事件を受けて議会は封鎖され、州兵が動員された。警察によると、運転手は刃物を手に車から出て警察官に向け突進し、射殺された。容疑者の身元は不明だが、警察はテロ関連の事件ではないもようだとしている。

 テレビの映像には、議会に続く道路に設置されたバリケードに突入した青色のセダンと、負傷した警察官とみられる人が担架で救急車に運び込まれる様子が捉えられている。

 米議会議事堂は1月6日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領の支持者らによる襲撃を受け、警察官を含む5人が死亡。ワシントンではこれを受け、警備体制が強化されていた。

 治安当局は以後、極右グループやトランプ氏支持者による脅威が続いていると指摘してきたが、ここ数週間で警備体制を一部緩和。議会の警備に当たる武装州兵の数が減らされ、議事堂を囲ったフェンスも取り除かれていた。

 2日は議会が休会中で、議事堂内は比較的人が少なかったため、事件がもたらした危険は限定的だった。

 映像前半は米CBSテレビが2日撮影・提供。後半は2日撮影。(c)AFP