■国際部隊の撤退でじゅうたん探しはもっと危険に

 最高品質とはいえなくても、ユニークなデザインなど、目を引く特徴で、今の大量生産品と一線を画すじゅうたんもある、とアブドラさんは言う。「それが芸術というもの。説明は難しい」

 しかし、年代物はますます見つけにくくなっていると、じゅうたんハンターらは愚痴をこぼした。

 国際部隊がアフガニスタンから撤退し始め、治安が悪化し、旧支配勢力タリバン(Taliban)の影響が拡大する中、道中はより危険になっている。

「移動はとても大変で、出会うのはタリバンや政府軍、おまけに盗人もいる。金を要求されるか殺されるかだ」と嘆くじゅうたんハンターのザルマイ・アフマディ(Zalmai Ahmadi)さん。

 最近2回の買い付けで入手できたのは、じゅうたん2〜3枚。数年前なら、数十枚は楽に集めることができた。

「欲しいものは何でも手に入れることができた」とアフマディさん。「今じゃ、見つけることもできない」

 映像は1、2月に取材したもの。(c)AFP/David STOUT