【4月2日 AFP】(更新)先進7か国(G7)外相は2日、紛争が続くアフリカ東部エチオピア・ティグレ(Tigray)州をめぐり、同州に展開しているとされる隣国エリトリア軍に対し、「迅速、無条件かつ検証可能」な撤退を要求した。

 エチオピアのアビー・アハメド(Abiy Ahmed)首相は昨年11月、ティグレ州政府の与党「ティグレ人民解放戦線(TPLF)」の指導者らの拘束や武装解除を目的に、同州に派兵。TPLFが主導した国軍基地への攻撃に対する報復だと主張していた。

 さらにティグレ州にはエリトリア軍も展開していると、現地住民や支援団体職員、外交官、一部のエチオピア当局者らが証言。両国は過去数か月間これを否定していたが、国際社会からの圧力が強まる中、アビー首相は先週になって、エリトリア軍がティグレから撤退すると発表した。

 G7外相はドイツ・ベルリンから「われわれは、エリトリア軍がティグレから撤退するとの、アビー首相からの最近の発表を歓迎する。このプロセスは迅速、無条件かつ検証可能でなければならない」とする声明を出した。

 またティグレ内で最近報告された人権侵害についても強い懸念を表明し、「全ての当事者は、最大限自制し、文民が保護されることを確保し、人権および国際法を尊重しなければならない」と訴えた。(c)AFP