【4月4日 CGTN Japanese】2020年中国上場銀行年次報告書は3月末までにその大部分が公表されました。同報告書によりますと、中国の国有大手銀行6行(工商銀行、農業銀行、中国銀行、建設銀行、交通銀行、郵政儲蓄銀行)の2020年の純利益はいずれも小幅に増加し、合計で1兆3000億元(約21兆9128億2068万円)を超え、銀行業全体の純利益の7割近くに達しました。

 商業銀行のうち、各株式銀行の純利益は増加も減少もあり、複数の銀行によりますと、昨年上半期の業績はパンデミックの影響が比較的大きかったものの、下半期は中国経済とともに明らかに回復したということです。また、金融機関の2020年の人民元貸付額は19兆6000億元(約330兆3779億1187万円)増となりました。資金の使われ方は新型コロナの予防・抑制から、操業再開支援、国家の重大戦略、重大プロジェクトの建設などに向かっています。

 2020年末、中国の製造業融資は年初より2兆2000億元(約37兆832億3500万円)増加しており、複数の銀行は2021年も引き続き製造業と科学技術革新、零細企業、消費などの分野の資金支援を拡大する方針です。(c)CGTN Japanese/AFPBB News