【4月2日 AFP】自転車ロードレース、ワンデークラシックのパリ~ルーベ(Paris-Roubaix 2021)は1日、フランスが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の波にのみ込まれて再びロックダウン(都市封鎖)に入った中で、10月に延期されることが決定した。主催者いわく、中止を免れた上で鍵となったのは、レースの「神格的」要素が維持されていることや、女子の部の初開催にこぎつける強い意志だったという。

 仏スポーツ界の一大イベントであるパリ~ルーベは、11日に行われる予定だったが、先月31日に同国のエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が、新型コロナウイルスの制限措置を全土に拡大すると発表したことにより、開催が危ぶまれていた。

 レース主催者と国際自転車競技連合(UCI)は、たとえコースを短縮したとしても11日の開催は不可能であることを受け入れた一方で、女子の部を10月2日に、男子の部を同3日に延期できたことに喜んでいる様子をみせた。

「北の地獄(Hell of the North)」と呼ばれる6時間におよぶこの大会は、古い石畳コースを走るセクションがあり、泥が跳ね返る中で行われる過酷なレースであることを呼び物に、世界の約190か国でテレビ中継されている。

 UCIのダビド・ラパルティアン(David Lappartient)会長は、このレースをカレンダーに再び押し込むことに成功したのは、「ライダーとファンのおかげで、神格的要素が大いに維持されているからだ」と述べた。さらに、UCI女子ワールドツアー(UCI Women's World Tour)の一環として女子の部が初開催されることも、間違いなく新しい日程が組まれる不可欠な要素になったと強調した。(c)AFP