【4月1日 Xinhua News】中国通信大手の中国移動通信(チャイナモバイル、China Mobile)はこのほど、2020年決算を発表した。売上高は前年比3・0%増の7681億元(1元=約17円)、うち通信サービスは3・2%増の6957億元だった。EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は3・7%減の2851億元、株主に帰属する純利益は1・1%増の1078億元だった。

 資本支出は1806億元で、うち第5世代移動通信システム(5G)関連投資額は計1025億元。20年に新設した5G基地局は約34万カ所で、累計39万カ所の運用を開始している。国内全地級市と一部の県城(県の中心市街地)、重点地域で5Gサービスを提供、技術で世界をリードする最大級のスタンドアローン(SA)方式5Gネットワークを構築している。

 同社によると、家庭市場と政府・企業市場の双方が好調で、有線ブロードバンドの売上高は17・4%増の808億元、応用・情報サービスの売上高は22・4%増の1010億元に達した。

 個人市場では、20年12月末時点でモバイルサービスの契約数は9億4200万件に達した。うち5Gパッケージプランは1億6500万件で前年末から1億6200万件増え、業界トップに立っている。1契約当たりの月間売り上げ(ARPU)は47・4元と減少傾向が続いたが、減少幅は前年同期比4・0ポイント縮小した、モバイルインターネットの1契約当たりの月間通信量(DOU)は39・0%増の9・4ギガバイトだった。

 家庭市場では、スマートホームへの布石を強化、契約数と売上高がそろって成長を遂げた。家庭用ブロードバンド契約数は2013万件増の1億9200万件に達した。

 新興市場では、国際業務、株式投資、デジタルコンテンツ、フィンテックの四大分野を深く開拓し、成果を挙げ始めている。国際業務の売上高は16・6%増の111億元に達し、株式投資の面において通年の株式投資収益は純利益の11・8%を占めた。(c)Xinhua News/AFPBB News