【4月1日 AFP】スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さんの像が、英イングランド南部ウィンチェスター大学(University of Winchester)に設置された。大学側は「持続可能性と社会正義のための取り組み」を反映したものだとしているが、学生や教職員からは無駄な支出だとの批判が上がっている。

 大学教職員労働組合ユニバーシティー・アンド・カレッジ・ユニオン(UCU)ウィンチェスター大学支部は、「空虚なプロジェクト」だとして、新型コロナウイルスの大流行にもかかわらず、グレタさん像に約2万4000ポンド(約360万円)の費用をかけたことを批判。像ではなく、大学のサービス削減やリストラを避けるために使うべきだったとして、設置に関する意思決定が「不透明だった」と主張した。

 同大学生自治会のメーガン・ボール(Megan Ball)さんがBBCに語ったところによると、学生たちはグレタさんの環境貢献活動に疑問を呈しているわけではなく、学生が直面している「重要な問題」に取り組むことを大学に求めている。

 同大の副学長を務めるジョイ・カーター(Joy Carter)教授は、学生や教職員から集めた資金を像に流用していないと強調した。(c)AFP