【4月1日 AFP】米ロサンゼルス警察は31日、同国男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods)選手が重傷を負った2月の自動車事故の原因を特定したと発表したが、同選手のプライバシーが懸念されるとして公表を控えた。

 ロサンゼルス郡のアレックス・ビラヌエバ(Alex Villanueva)保安官は、ウッズ選手が右脚を複雑骨折した2月23日の単独事故の捜査は完了したと発表したが、ウッズ選手がプライバシー保護を放棄しない限り事故原因は公表しないとした。

 捜査が完了し、原因は特定されたとした保安官は「しかしながら、われわれはタイガー・ウッズと彼の関係者に接触している」とし、「捜査情報の公表にはいくつかプライバシーの問題がある。われわれは彼らにプライバシーを放棄するかをたずねる。その後で事故に関するすべての情報を完全公開できる」と続けた。

 ロサンゼルス近郊のランチョ・パロス・ベルデス(Rancho Palos Verdes)で起きた事故で、ウッズ選手が運転していたSUV(スポーツ用多目的車)は中央分離帯に衝突。車は反対車線を横切り、木にぶつかって何度も横転した。

 メジャー通算15勝を誇る45歳のウッズ選手の右脚の膝下と足首の手術は数時間に及び、むこうずねの骨にロッドが挿入されてボルトとピンを組み合わせて足と足首を固定させたという。ウッズ選手は3月上旬に退院し、現在はフロリダ州の自宅で療養している。

 捜査関係者は当初からウッズ選手に無謀運転の疑いはなく、「純粋な事故」であって意識障害を示すものは見当たらなかったと発表している。(c)AFP