【3月31日 AFP】西アフリカのニジェール首都ニアメーで31日早朝、銃撃が発生した。治安筋によると、事件は「クーデター未遂」とされ、関与した兵士らが逮捕された。ただ「事態は収拾した」という。同国は2日後に、新大統領の就任式を控えている。

 住民は、大統領府周辺で夜通し銃声が鳴り響いたと話している。

 来月2日には、モハメド・バズム(Mohamed Bazoum)次期大統領が就任予定。1960年のフランスからの独立以来、選挙による初の政権交代となる。

 バズム氏は内相経験者で、2期10年の在任を経て退任するマハマドゥ・イスフ(Mahamadou Issoufou)現大統領の右腕となってきた。

 ニジェールは、国連(UN)の人間開発指数(HDI)で189か国中最下位という、世界の最貧国。過去に4度クーデターが起きており、直近の2010年2月のクーデターで、当時のママドゥ・タンジャ(Mamadou Tandja)政権が転覆している。(c)AFP