【3月31日 AFP】ミャンマーと国境を接する中国雲南(Yunnan)省瑞麗(Ruili)で31日、6人の新型コロナウイルス感染が確認されたことを受け、ロックダウン(都市封鎖)の措置が取られた。新型コロナの集団感染が報告されたのはほぼ2か月ぶり。

 瑞麗は人口約21万人。雲南省の保健当局によると、この他にミャンマー国籍の24~28歳の無症状感染者も3人確認された。

 瑞麗は、ミャンマーのムセ(Muse)から中国に入る主要な入国地点となっている。

 ミャンマーは、先月1日のクーデターでアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問が国軍に拘束されて以降、民政復帰を求める大規模なデモが続いており、混乱状態にある。軍は弾圧を強めており、事態がさらに悪化すれば中国に大勢が流入するとの懸念が高まっている。

 雲南省当局は、ミャンマーからのこれまでとは異なる人の流れが新型コロナ集団感染の原因だとはしていない。だが、違法入国者に加え、これを手引きしたり、かくまったりした者は厳しく取り締まると警告している。(c)AFP