昨年9月1日からランボルギーニ・ジャパンの社長に就任したスフレコラさん。コロナ禍のため着任が遅れていたが、このほど来日したのを機に話を聞く機会を得た。

世界2番目のラウンジ

かつて日本の慶応大学で学んだ経験もあるというスフレコラさん。日本のランボルギーニ・ファンの事情にも精通しておられるようで、

「日本のお客様は洗練度が高く、ランボルギーニの歴史についての造詣も深いし、モノづくりについてのこだわりを持っていて、自分ならではの1台を手に入れたいという方が多くいらっしゃいます」

と語り始めた。それでこの日のインタビューの会場ともなった、東京・六本木の「ザ・ラウンジ東京」を昨年10月にオープンしたというのだ。

ダビデ・スフレコラさん イタリア・ミラノのボッコーニ大学で国際マネジメントの修士号を取得。約10年間、アジアでマセラティのセールスやマーケティングを手がけた後、2016年にランボルギーニに入社し、シンガポールのアジア太平洋地区オフィスで東南アジアのエリア・マネージャーを担当。

「ここはニューヨークに続く世界2番目の常設ラウンジであるとともに、本社以外では初のカスタム・オーダーに対応するアド・ペルソナ・スタジオを備えた施設です。ランボルギーニはテクノロジーの面でもデザインの面でも、常に限界に挑戦してきました。それと同時に常に未来志向でいること、そしてクラフトマンシップを大切にしていることが、日本のみなさんの共感を呼んでいるのだと思います。このラウンジは、そういうお客さまとランボルギーニをつなぐ役割を果たすものです」

では、今後の日本での販売戦略については、どんな考えを持っているのか。

2021年に生産終了予定のアヴェンタドールSの集大成版として登場した「Aventador S Japan Limited Edition」。すべてが異なるボディ色とアクセントを持つ限定7台は完売。

「成長はお客様にきめ細かいサービスを提供し、満足していただいた結果としてついてくるものだと考えています。特に、今のコロナ禍の中における世界的状況を見ると、成長を積極的に求める時期ではありません。この数年はウルスの登場で二桁成長を続けてきましたが、今年と来年は、ひと息ついて足元を固めていく時期だと考えています」

現在の販売比率はウルスが50%、そのほかのスポーツカーが50%で、ほぼ理想通りだというのだが、それでは今後、ますます厳しくなる環境問題にはどう対処していくのか。

「将来的には、まずハイブリッド化して、次に電動化することになるでしょう。しかしどう変わってもスーパースポーツカーがなくなることはありません。作り込みのいい商品へのニーズ、限界に挑戦するニーズは常にあるし、お客様は自分自身を表現する手段として私たちのようなブランドを選んでいるからです」

今年でアヴェンタドールの生産は終了するが、次は?

「いま、本社のエンジニアが後継車の開発に取り組んでいます。今までも新たなV12モデルは必ず技術面でもデザインでも壁を突き破ってきました。今度もそういうモデルになることは間違いありません」

V12ハイブリッドらしい!

文=村上 政(ENGINE編集長) 写真=ランボルギーニ・ジャパン

(ENGINE2021年5月号)