【3月31日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は30日、連邦裁判事に指名する11人を発表した。アフリカ系女性とアジア系の他、初めてイスラム教徒も指名された。

 バイデン氏による判事指名は今回が初めて。男性は非白人の2人だけで、おおむね保守派の白人男性を充てようとしたドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領とは一線を画す人事となった。

 バイデン氏は今回の人事について、「わが国を強くする出自や経験、知見の多様性を象徴している」と声明で述べた。

 ケタンジ・ブラウン・ジャクソン(Ketanji Brown Jackson)判事(50)はアフリカ系女性として初めて、重大事件を扱う首都ワシントンのコロンビア特別区巡回区連邦控訴裁判所の判事に指名された。

 バイデン氏はこの他にアフリカ系女性2人を連邦控訴裁判事に指名。連邦地裁判事にはアフリカ系2人、アジア系2人、ヒスパニック系1人、白人女性2人、パキスタン系のザヒド・クライシ(Zahid Quraishi)氏(45)も指名した。

 クライシ氏が上院で承認されれば、イスラム教徒としては初の連邦地裁判事になる。(c)AFP