新型コロナ起源めぐる4仮説 可能性が最も高いのは? WHO最終報告書
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■輸入冷凍食品で感染説
冷凍食品の製品やその包装がSARS-CoV-2の導入と感染の経路となった可能性があるとする仮説。専門家らは「可能性がある」とみている。
<肯定的見解>
輸入された冷凍製品の外部包装からSARS-CoV-2が見つかっており、ウイルスは氷点下でも生存可能とみられる。
<否定的見解>
報告書は、「SARS-CoV-2の食物経由感染を示す決定的証拠はなく、コールドチェーン(低温物流)の汚染が保有宿主からのウイルスによって発生した可能性は非常に低い」としている。
■研究所からの流出説
SARS-CoV-2が研究所での事故によってもたらされたとみる仮説。専門家らは「極めて可能性は低い」としている。
<肯定的見解>
中国・武漢ウイルス研究所(Wuhan Institute of Virology)では過去に、コウモリの肛門から採取したサンプルから検出されたSARS-CoV-2の最近縁株「CoV RaTG13」の遺伝子配列分析が行われたことがある。
<否定的見解>
報告書は、「SARS-CoV-2の近縁ウイルスや、組み合わせによってSARS-CoV-2のゲノムを生成し得るゲノムなどについての記録は、2019年12月以前にはどの研究所にも存在しない」とし、武漢ウイルス研究所の安全レベルは高いとしている。(c)AFP/Robin MILLARD