【3月30日 Xinhua News】オランダの医療機器・ヘルスケア大手フィリップスは25日、家電部門を中国のプライベートエクイティ(PE)ファンド、高瓴資本管理(ヒルハウス・キャピタル)に37億ユーロ(1ユーロ=約129円)で売却することで合意したと発表した。

 売却には監督管理部門の承認などが必要で、手続き完了は9月末ごろになる見通し。フィリップスは今回の取引で家電部門の売却に加え、ブランド使用料として7億ユーロをヒルハウスから受け取る。

 家電部門はコーヒーメーカーや空気清浄機、掃除機などを世界100カ国・地域以上で展開し、従業員は7千人を超える。2020年までの5年間の売上高は22億~24億ユーロで推移している。

 ヒルハウスにとって今回の取引は、中国婦人靴販売大手の百麗国際(ベル・インターナショナル)、シンガポール物流施設大手のグローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)、中国エアコン大手の珠海格力電器(グリー・エレクトリック)に続く大型M&A(合併・買収)になる。

 創業者の張磊(Zhang Lei)氏は「フィリップスと手を携えて世界中で新たな市場を切り開いていきたい。世界中の消費者に質の高い製品と健康で素晴らしい生活を提供することがわれわれの使命だ」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News