【3月29日 People’s Daily】春節(旧正月、今年は2月12日)連休中、スキー場に入って、スケート場で時間をつぶすのは中国人のレジャー・観光の人気のチョイスになった。北京冬季五輪が近づくにつれ、ウインタースポーツ熱は中国各地でますます高まり、市民の日常生活に溶け込んでいる。

 北京市民の袁兆志(Yuan Zhaozhi)さんは旧正月連休中に小学校に入学したばかりの息子を密雲区(Miyun)南山スキー場に連れて来た。スキーに触れたことがない袁さんは息子と一緒に練習した。

「息子の周りの多くの同級生はスキーが好きで、休みになるとすぐに彼からスキーに連れて行ってほしいとせがまれた。午前中の時間だけで、もう私より上手に滑れるようになった。やはりスキーも小さいうちから学ばせたほうがいい」と袁さんが語った。袁さんによると、北京冬季五輪開幕まで一年をきっているので、「主催側」の一員として、家族全員が積極的に参加すべきで、スキーをすることもその行動の一環という。

 北京冬季五輪に向け準備を進める中、今年の氷雪シーズンは、北京周辺と河北省(Hebei)の崇礼区(Chongli)の各スキー場の利用者数は着実に増えた。特に冬休みと旧正月連休中には、スキー場が新型コロナ感染症対策のために制限措置を取ったにもかかわらず、スキー愛好者の情熱が薄れることはなかった。

 旧正月連休前、北京では2021年度の恵民文化電子消費券の支給作業を前倒しし、市民に氷雪公益体験券を配布した。データによると、旧正月連休中、北京市延慶区(Yanqing)にある二つのスキー場はスキー客を延べ1万5000人近く迎え、氷雪観光客の延べ人数は15万5千人に達し、観光収入は1000万元を超えた。

 上海市では、臨港新片区にある「氷雪の星」の工事は旧正月連休中にもかかわらず、旧正月わずか3日めの2月14日には、すでに再開した。この世界最大の室内スキー場プロジェクトは、2022年末にほぼ竣工する見込みだ。その時、9万平方メートルの室内スキー場は全世界からの氷雪愛好者を引きつけることが期待される。数年の発展を経て、上海では毎年スキーに参加する人は延べ60万人に達した。

 山東省(Shandong)青島市(Qingdao)は今冬、おすすめの氷雪観光ルートを10本リリースした。旧正月連休中、青島では氷雪観光の参加者数は延べ8万人を超え、例年の年間観光客の40%に達した。

 冬季五輪によるウインタースポーツ熱のけん引を受け、南方の多くの地区は氷雪テーマの商業複合施設、アルペンスキー施設の建設を通じ、氷雪観光の発展を推進している。今、広州市(Guangzhou)、昆明市(Kunming)、成都市(Chengdu)、重慶市(Chongqing)などの南方の都市は次第に氷雪観光の目的地にになりつつある。浙江省(Zhejiang)、貴州省(Guizhou)、湖北省(Hubei)などの省は氷雪観光人数の年平均約10%の安定した増加を実現した。

 中国観光研究院(CTA)が発表した「中国氷雪観光発展報告(2021)」によると、「氷雪で遊ぶ」ことは、中国の冬の観光のファッショナブルな新たな国民的習慣となり、氷雪観光は冬季の消費に新たなエネルギーを注ぎこんだ。2020~2021年の氷雪シーズンには、中国の氷雪レジャー観光の参加者数は延べ2億3000万人に達し、それによる収入は3900億元(約6兆5400億円)を超える見込みだ。氷雪観光の新たな習慣はより多くの中国人の生活に溶け込むだろう。(c)People’s Daily/AFPBB News