【3月29日 AFP】21F1開幕戦バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2021)は28日、決勝が行われ、アルファタウリ(AlphaTauri)のルーキー角田裕毅(Yuki Tsunoda)が9位入賞を果たした。デビュー戦を終えた角田は、結果に対しては喜び半分だが、子どもの頃からの憧れであるアルピーヌ(Alpine F1)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)を抜けたのはうれしかったと話した。

 日本人ドライバーがポイントを獲得するのは、ザウバー(Sauber)から参戦した2012年の小林可夢偉(Kamui Kobayashi)以来で、初出場でのポイント獲得も、2016年にマクラーレン(McLaren)でデビューしたストフェル・バンドーン(Stoffel Vandoorne)以来となった。

 角田は「今回のレースの自分に対する満足度は50パーセントといったところ」と話した。

「だけど楽しめたし、子どもの頃から憧れていた選手たちとレースをして、フェルナンド・アロンソをオーバーテークできたのはうれしかった」

 39歳のアロンソが初めて年間優勝した2005年、角田はまだ5歳だった。角田は「父親がフェルナンドの大ファンで、ドライビングスタイルを気に入っている。父が初めてフェルナンドを見たのは鈴鹿サーキット(Suzuka Circuit)で、コーナーからの立ち上がりが一番うまかったと言っていた」と話している。

「今回は彼の近くで何周か走って、コーナーでのタイヤマネジメントを学んだ。抜いた後、走りをまねしてみたらいくつかのコーナーでは前よりうまく走れるようになった」

「彼から学んだことは、今後に向けた大きな財産になると思う」 (c)AFP