【3月29日 AFP】米ニューヨーク州のアンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)知事と州議会議員は27日夜、21歳以上の成人による娯楽目的での大麻の使用を合法化する法案に正式に合意した。知事室が翌28日、発表した。

 法案が可決すれば、ニューヨークは米国で14州とコロンビア特別区に続き、娯楽用大麻の使用を認める州となる。同州議会の両院ではクオモ知事が所属する民主党が大多数を占める。

 知事室の発表によると、合法化により、年間3億5000万ドル(約380億円)の税収増、数万件の雇用増が見込める。法案は21歳以上の成人による大麻の購入のほか、個人消費目的での自宅での大麻栽培を許可。税収の一部を薬物治療と教育に充てることを計画している。

 クオモ知事は声明で「成人用大麻の合法化は、雇用を創出し経済的利益をもたらす新たな市場をつくるということだけではない。過去に不当に罰せられてきた人が利益を得る機会を確保し、長く疎外されてきたコミュニティーへの正義ということでもある」と述べた。(c)AFP