【3月29日 AFP】インドネシアのキリスト教大聖堂で28日に起きた自爆攻撃で、同国警察は同日、自爆犯はイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」を支持する過激派組織の男女2人だと発表した。この組織は過去にも教会で起きた複数の爆発に関与したとされる。

 強力な爆発が起きたのはスラウェシ(Sulawesi)島マカッサル(Makassar)のカトリック系の大聖堂前で、聖週間(Holy Week)の始まりを祝っていた信者ら約20人が負傷した。

 リスヨ・シジット・プラボウォ(Listyo Sigit Prabowo)国家警察長官は同日夜、自爆犯は男女2人で、いずれも過激派組織「ジャマー・アンシャルット・ダウラ(JAD)」のメンバーだと発表。ただ2人の名前や、どのように身元を特定したのかは明らかにしなかった。2人が夫婦であるかも不明。現場では散乱した遺体の一部を用いてDNA検査が行われた。JADは2019年のフィリピン・ホロ(Jolo)島の教会爆発のほか、2018年にインドネシア第2の都市スラバヤ(Surabaya)の教会爆発にも関与したとされる。いずれの爆発でも死者が出ている。

 インドネシアのジョコ・ウィドド(Joko Widodo)大統領は今回の自爆攻撃を受け、「テロ行為を強く非難する」と表明した。(c)AFP/Andi Hajramurni