【3月28日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は26日、英国のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相との電話会談で、中国の巨大経済圏構想「一帯一路(Belt and Road)」に対抗するため、民主主義国家でつくる同様の構想を提案したと明らかにした。

 バイデン氏は記者団に対し、「民主主義国も同様の構想を持つべきで、支援を必要とする国を支えることを提案した」と述べた。

 近年、中国政府は「一帯一路」の融資や開発事業を通じて一部の国で影響力を拡大しており、地域大国や欧州諸国からは懸念の声が上がっている。

 また、英米は新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)での人権問題をめぐり対中制裁を科しており、中国との緊張を高めている。

 英政府はバイデン氏が首脳会談で提案した構想には触れなかったが、新疆ウイグル自治区での「人権侵害」に対して制裁を科す「意義ある行動」について両首脳が協議したと発表した。(c)AFP