【3月28日 AFP】競馬のドバイ・ワールドカップ(Dubai World Cup 2021、ダート2000メートル)が27日、アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイ(Dubai)のメイダン競馬場(Meydan racecourse)で開催され、本命のルイス・サエス(Luis Saez)騎手騎乗のミスティックガイド(Mystic Guide)が優勝を果たした。

 米国産の4歳牡馬で、単勝2.5倍で一番人気のミスティックガイドは、レースを通じて好位置で待機すると、最後の直線で序盤から先頭を守っていたハイポセティカル(Hypothetical)を抜き、後続も突き放して3馬身以上の差で優勝した。

 日本馬のチュウワウィザード(Chuwa Wizard)が力強くフィニッシュして2着、最後にハイポセティカルを抜いたマニークール(Magny Cours)が3着に入った。

 2019年のケンタッキーダービー(145th Kentucky Derby、3歳、ダート約2000メートル)で、マキシマムセキュリティ(Maximum Security)に騎乗して1着入線したものの、走路妨害で降着となったことで有名なサエス騎手は、キャリアの中でもとりわけ大きなタイトルを手に入れた。

 サエス騎手は「きょうはこの馬がチャンピオンだということを証明できたし、もっともっと強くなると思っている」と話し、「素晴らしい馬で、あらゆる能力を持っている。自分にとっては光栄なことだ。この勝利は小さい頃からの夢で、自分が今ここにいるのが信じられない。夢がかなった」と続けた。

 同日の他のレースでは、ドバイ・シーマ・クラシック(Dubai Sheema Classic 2021)をミシュリフ(Mishriff)、ドバイ・ターフ(Dubai Turf 2021)をロードノース(Lord North)が制し、英国のジョン・ゴスデン(John Gosden)調教師が2冠を達成した。(c)AFP