【3月28日 AFP】27日に行われた21F1開幕戦バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2021)予選で、18番手に低迷したアストンマーティン(Aston Martin F1)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が、「がっかりしているし、怒っている」とコメントした。

 F1で4連覇の経験を持つベッテルは、フェラーリ(Ferrari)を離れて今季からアストンマーティン(旧レーシングポイント<Racing Point>)に加入したが、新天地デビューとなった予選Q1を突破できず、印象を残すことができなかった。

 ベッテルは「これが現状だ」と話し、「あす、自分たちがどれだけやれるかを確認しなくちゃならないが、僕はまだ学んでいる最中。パニックを起こしても何も良いことはない」と続けた。

「もちろん、突破できなかったのはある部分では自分たちの過ちじゃないから、その点にはがっかりしているし、怒っている。だけどそこは受け入れて、やれることをやっていくしかない」

 Q1では終盤、ハース(Haas F1 Team)のニキータ・マゼピン(Nikita Mazepin)、さらには自身に代わってフェラーリに加入したカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)のアクシデントにより、2カ所でイエローフラッグが振られた。

 最後のアタック中にその影響を受けたベッテルは「もちろん、僕らにはもっと速く走れるポテンシャルがあったと思っているが、あのラップ中のイエローフラッグ絡みの出来事が原因で、巻き返しは不可能になった」とコメントしている。

 それでも、もう一台のランス・ストロール(Lance Stroll)は10番手に入り、チームは前向きな姿勢を保っている。英国の名門メーカーであるアストンマーティンは、F1の世界でも輝きを放とうと、今季1960年以来となる復帰を果たしている。(c)AFP