【3月28日 Xinhua News】中国雲南省(Yunnan)徳宏ダイ族チンポー族自治州盈江(えいこう)県で、アマガサヘビ属の新種の毒ヘビ「素貞環蛇(Bungarus suzhenae)」が研究者によって発見された。研究成果はこのほど、国際動物分類学誌「ZooKeys」に掲載された。

 論文の責任著者で、中国科学院成都生物研究所の丁利(Ding Li)副研究員によると、研究チームは2016年から同県で爬虫(はちゅう)類の野外調査を実施したが、その際に華東地域に分布するアマガサヘビとよく似たヘビに複数遭遇したという。

 責任著者で中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の史静聳(Shi Jingsong)博士は、今回の研究により、外部形状や歯の特徴、半陰茎の形状など、これらのヘビと既知の種の明らかな違いが判明したと説明。分子系統の発育関係を結び付けた結果、これらのヘビが独立した進化過程を持つことが明確になったため、独立した種と認められた。発見されたヘビは中国の古代民間伝説「白蛇伝」に登場する白素貞(Bai Suzhen)にちなみ、「素貞環蛇」と命名された。(c)Xinhua News/AFPBB News