【3月27日 AFP】ラグビーシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2021)は26日、新型コロナウイルスの影響で延期となった第3節の試合が行われ、フランスがスコットランドに23-27で敗れたため、ウェールズの優勝が決まった。

 ウェールズの優勝を食い止めるには、4トライ以上を挙げて21点差以上で勝つ必要があったフランスだが、アディショナルタイム5分にドゥーハン・バン・デル・メルベ(Duhan van der Merwe)にトライを許し、スコットランド相手にホームでは1999年以来の黒星を喫した。

 70分にフィン・ラッセル(Finn Russell)が退場してフランスは数的優位となったが、その3分後にはバティスト・セラン(Baptiste Serin)にイエローカードが提示されたため、両チームとも1人少ない状態で試合終了を迎えた。

 ウェールズのウェイン・ピバック(Wayne Pivac)ヘッドコーチ(HC)は、英BBCに「なんという大会だったのだろう。ウェールズの立場から見ると、われわれは天にも昇る気持ち」と喜びを語り、「チャンピオンシップ(シックスネーションズ)で優勝できとても幸せだ」と続けた。

 ウェールズが直近3年で2度目の優勝を果たしたことは、2019年のW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)終了後、同じくニュージーランド出身のウォーレン・ガトランド(Warren Gatland)氏から指揮を引き継いだピバックHCの命運が大きく変わったことを意味している。

 ウェールズのプロチーム、スカーレッツ(Scarlets)の前指揮官だったピバックHCの下、ウェールズは2020年に行われた10試合で3勝しかできず、難しいときを過ごした。そうしたパフォーマンスから優勝候補にはほとんど挙げられなかったが、今大会では5戦のうち4勝をマークした。(c)AFP